短編復活/赤川次郎, 浅田次郎, 伊集院静, 北方謙三, 椎名誠, 篠田節子, 清水義範, 志水辰夫, 坂東眞砂子, 東野圭吾, 宮部みゆき, 群ようこ, 山本文緒, 唯川恵

●本の基礎データ(書名、著者名、出版社、価格、出版年月日、ISBN)
短編復活 (集英社文庫) -
短編復活 (集英社文庫) -
●本の所在、読書期間、本の読み方(流し、部分、通読、精読)、難易度、評価
最寄りの図書館、1週間、通読、中高生以上、75/100

●本全体、あるいは各章ごとの概要
小説すばるに掲載された珠玉の短編を終結。豪華16作品16作家の競演。

回想電車(赤川次郎)
角筈にて(浅田次郎)
特別料理(綾辻行人)
蛍ぶくろ(伊集院静)
岩(北方謙三)
猫舐祭(椎名誠)
38階の黄泉の国(篠田節子)
プレーオフ(志水辰夫)
苦労判官大変記(清水義範)
梅試合(高橋克彦)
盛夏の毒(坂東真砂子)
超たぬき理論(東野圭吾)
さよなら、キリハラさん(宮部みゆき)
キャンパスの掟(群ようこ)
いるか療法―突発性難聴(山本文緒)
青の使者(唯川恵)

●個人的な知識・ターム覚えておきたい事+キーワードで興味のあるもの
綾辻行人、清水義範、宮部みゆき、群ようこあたりが気になった。

●関連書籍
姉の結婚
気になった群ようこ作品短編集。

●自分の見解(読後感・意見・反論・補足など書きたいと思ったこと)

やっぱりいいもんだな! 短編集は!

前々から名前は押さえていた短編集。図書館で見つけたので借りてみた。
さすがにこれだけ充実してるとお腹いっぱいになるもんだな。
作品の種類も豊富だ。というわけで印象的だったのをいくつかピックアップ

「印象的なの」と言ってしまうと、避けて通れないのは特別料理(綾辻行人)だろう。
これはもう……明らかな奇作といってもいいよな……。
作品としては、ゲテモノ・イカモノ料理にのめり込んでいく夫婦の変化がテーマなのだが
(この時点で相当強烈なテーマだ)
登場する料理達には思わず顔をしかめてしまう。
彼らが行きついたゲテモノ料理も相当なものだが、最後の夫婦のセリフもなかなかに痺れる。
ネット上で「印象的な作品」として本作が挙げられているのを見たことがある気がする。
読了後はもう諸手を挙げて賛成するしかないと思う。

他のでよかったなと思ったのは、青の使者(唯川恵)かな。
色彩豊かに描かれる不気味さ。ラストの後味の悪さはなかなか。
「うわぁ……」と声を上げてしまった。
平和に暮らしていた紅い鯉、そこにやってきた青い鯉は病原菌を運んで来てしまい
すべての鯉が死んでしまう。
病気を運ぶ青い死者は殺さなければいけない。青い死者は……


あと一個上げるとしたら、さよなら、キリハラさん(宮部みゆき)かな。
音にまみれた一家から音が消えた!? 音がなくなった先に見えるようになった家族の秘密とは?
音を消している張本人、キリハラさんはいったい何者なのか?

宮部みゆき作品らしい軽快なテンポで進むストーリーはザックザック読み進められる。
起承転結もしっかり組まれていてよい。

今回は上げなかったが、苦労判官大変記(清水義範)、梅試合(高橋克彦)
盛夏の毒(坂東真砂子)、キャンパスの掟(群ようこ)、いるか療法―突発性難聴(山本文緒)

なかなかによかった。
当たりが多かった。

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