夏休み/千野 帽子 (編)

●本の基礎データ
・書名、著者名、出版社、価格、出版年月日、ISBN
夏休み (角川文庫) -
夏休み (角川文庫) -

●本の所在、読書期間、本の読み方(流し読み、部分読み、通読、精読)、評価
最寄りの図書館、5日くらい、通読、84/100

●本全体、あるいは各章ごとの概要(極詳細不要、必要なら詳細、不要で省略、部分抽出可)

あげは蝶(江國香織)…夏、新幹線、大人の女、踏み出せない自分
多摩川探検隊(辻まこと)…冒険、手記風
クロール(佐伯一麦)…プール、ゴールのザラザラ
大自然(藤野可織)…都会の大自然、少年少女、大人になる
おなじ緯度の下で(片岡義男)…恋、一挙手一投足が鮮明な季節
八月(三木卓)…一秒一秒が写真の様、子どもの目に移る夏、懐かしさ
麦藁帽子(堀辰雄)…お前への夏だけの恋、成長する二人、変わらない夏、地震
再試合(小川洋子)…甲子園、まさに終わらない戦い、混濁
ローマ風の休日(万城目学)…ローマの休日、京都、ホルモー、恋
夏の出口(角田光代)…女子、最後の夏、恋と友情、裏切り
夏休みは終わらない(秋元康)…歌詞、季語よりどりみどり、おニャン子

●個人的な知識・ターム
覚えておきたい事(本全体の主張と関係なくともよい) + キーワードで興味のあるもの
短い説明とページを記入

今回はタームというか、夏の魔力を再確認した。

●関連書籍、参考引用
『すいかの匂い』/江國香織
『ファイナルガール』/藤野可織
『夜明けの縁をさ迷う人々』/小川洋子
『鴨川ホルモー』/万城目学
『学校の青空』/角田光代

自分の見解(読後感・意見・反論・補足など書きたいと思ったこと)

実は、短編集は大好物である。
べつに長編が苦手とか、そういうわけではないが、なんだろうな、
美味しいところをつまみ食いしているような感覚。
いろいろな作者の作品に触れることができ、出会いのきっかけともいえる。

本作もその例にもれず、多くの関連作品を得ることができた。

夏休みという作品名にまず目を引かれ、ついで短編集ということで
手を伸ばしてしまった。
ほとんどの作品がかなりの良作。いくつかうーんもあったけど。
その中でもよかったのは、「多摩川探検隊」「再試合」「大自然」「夏の出口」
あたりかな。
いずれも小~高校生が主人公の作品であり、やはりそれくらいの年代を
写して夏を描いた方が、よりまぶしく写り好きだ。

もう一つ全編を通して感じたことは、
夏がまぶしすぎるからこそ、自分の影が明瞭な輪郭まで浮き彫りになる
ということ。
特に、「夏の出口」、「あげは蝶」、「麦藁帽子」なんかはその傾向が強い。
誰しも心に秘めているような、妬みとか、屈折した思いが出てきてしまう。
楽しく、明るい気持ちになるからこそ、夜の闇がそういう面を顧みさせるのか。

明るさと夜といえば、「八月」なんかは清少納言の枕草子に近いような
描写を感じるよな。
「ローマ風の休日」なんかはいい感じに京都を舞台にトレースできてると思う。
こういうのも好きだ。

一個一個感想かいて行ったら終わらなくなるからこんなもんで。

この記事へのコメント